牛海綿状脳症 (BSE)について


 ★牛海綿状脳症(BSE)いわゆる狂牛病ついて

なぜ狂牛病とよばれているのか?

  1986年にイギリスで発見された牛が脳の神経細胞が空包化し、スポンジ(海綿)状に
  なっている病気にかかっていました。そのことから牛海綿状脳症(BSE)と名づけられました。
  2年以上(2〜8年)の潜伏期間の後、歩けなくなったり、体がマヒしたり、神経症状を起こします。 
  発症後2週間から6カ月で死に至ります。

狂牛病の原因について
 
  「プリオン」と呼ばれる特殊な蛋白が異常化して、まわりの正常な「プリオン」も次々に
  異常な「プリオン」に変化していきます。細胞に異常な「プリオン」がたまっていくと、その細胞が
  死んでいくので、脳の細胞に穴が空いていきます。そのため、脳がスポンジのようにスカスカに
  なっていくと考えられています。
  牛の餌として羊の残骸から製造された肉骨粉を使ったために、異常な「プリオン」を病原体とする
  羊の「スクレイピー」という病気が何らかの変化を受けて狂牛病が発生したとも言われています。
  それとともに牛の肉や骨も与えていた事がわかっており、そのことが原因ではないかと
  いわれています。

狂牛病関連のホームページ
  もっと詳しく牛海綿状脳症(BSE)について知りたい方は参考にして下さい。

  ○農林水産省 牛海綿状脳症(狂牛病、BSE)関連情報

  ○厚生労働省 狂牛病関係ホームページ

  ○動物衛生研究所 牛海綿状脳症(BSE)

★ペットフードと狂牛病との関連について
  当院で取り扱っている処方食・維持食(一般食)を製造・輸入・販売している各社より
  狂牛病との関連について「お知らせ」をいただきました。(以下に簡単にまとめました。)

日本ヒルズ・コルゲート(株)  サイエンス・ダイエット及びプリスクリプション・ダイエット
  
  1.牛由来の肉骨粉は一切使用しておりません。
  2.牛肉はすべて米国産であり、特定危険部位(脳、脊髄、眼、回腸遠位部)は使用して
     いません。
  3.牛肉はUSDA(米国農務省)の査察を受けた屠蓄場で処理され、ヒルズの要求を
    満たした食肉加工業者を経て供給されています。
  4.ミネラル類として、牛骨粉などの動物由来の原材料は一切使用しておりません。

マスターフーズ社  ウォルサム食餌療法食
                                          平成13年10月5日
   ○全ての缶製品、及びドライ製品には牛の肉骨粉は一切使用していません。
    ヨーロッパ製造品 : 製品に使用されている牛肉類はBSEが発生していない国の物を用い、
    人用の食肉用と同じ基準で獣医師により検査されています。
    カナダ製造品(ドライ)、オーストラリア製品(サプリメント) : カナダおよびオーストラリアは
    BSEの発生が認められていないため、自国の原材料を使用しています。

                                  
武田シェリング・プラウ アニマルヘルス(株)  スペシフィック
                                          平成13年10月9日
  ○食事療法食スペシフィックにつきましては、その原料として肉骨粉等の原料を使用しておりません。
    また、レオ社においてもBSE汚染の疑いのある原料は使用しておりません。
    従ってスペシフィックにつきましてはBSE上の問題はございませんので、安心してご使用ください。

   *デンマーク政府の対応
   デンマーク政府は、英国でのBSE発生を受け、反芻動物由来の生産物につき、厳格な処理方法や
   出荷基準を設けており、BSE汚染の疑いのあるものは一切市場には出ない状況になっております。
   また、BSE対策に関する監視プログラムを策定し、BSE発生防止対策を講じております。

   *レオ社の対応
   レオ社は、上記の対応に従い、BSE汚染のない原料のみをスペシフィックに使用し、BSE対策には
   万全を期しております。

三共(株)  ドクターズダイエット
                                          平成14年1月21日
  1.現在販売中のドクターズダイエットの安全性について
  @問題となっている「肉骨粉」は一切使用していません
  A肉粉(牛の豚のミックス)は食用油脂製造業の認可をうけた国内の製造工場より供給を
    受けており、原料は食肉検査に合格した枝肉から採取した背脂肪などに付いた肉です。
    食肉と同じ安全度と言えます。
  Bビーフエキス(嗜好性物質に使用)
    BSE清浄国のアメリカ産を使用しています。

  これらのことからドクターズダイエットはBSEに関し極めて安全性が高い製品です。

  2.今後に対応について
  @平成13年10月3日までに製造済みの完成品
    包装されたペットフードは誤って反芻動物に給与されることがないので規制の対象外との
    見解(農水省確認済み)です。完成品の工場在庫、御店在庫、動物病院在庫への規制は
    ありません。従来どおりの販売ができます。
  A平成13年10月4日以降の製品の製造
    肉骨粉の混入を避ける意味で農水省要請にそった原料で製造することとなりますので、
    原材料からミートミール、チキンミールが除外され、嗜好性物質も変更となります。
    新処方品の動物由来の蛋白原としてはフィッシュミール、鶏卵粉末(犬用)となります。
    嗜好性物質も魚由来に変更されますので、嗜好性が変化することが予測されます。
    また、一部製品の物性、外見が変化することが予測されますが保証成分値は変わりません。

アイムス・ジャパン(株)  アイムス及びユカヌバ

  ○アイムス製品のたんぱく質源は、アメリカ産の鶏を使用しています。ラム&ライス製品は、
    ニュージーランド産(一部オーストラリア産)のラム(羊、冷凍輸入)を使用しています。
    アイムス社の各製品は牛海綿状脳症(BSE)に関わる原材料を一切使用しておりません。
    (*アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアにおいて、狂牛病の発生報告はありません。)

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