皮膚病・外耳炎について


 皮膚病・外耳炎の原因は様々です。
原因を、問診・視診・身体検査・皮膚検査を行う事で、チェックします。

 問診:年齢・品種・症状・進行状況・かゆみの程度・治療暦・etc。
 視診:皮膚の症状・皮膚以外の状況。
 身体検査:体温・心拍数・呼吸数・体表リンパ節の確認・聴診・触診。
 皮膚検査:皮膚細胞診・皮膚スクレーピング・ウッド灯検査etc。

病原体が確認される場合は、 原因に応じた治療がなされます。
原因が合併している場合も少なくありません。

                  

例えば・・・ 細菌感染が原因の膿皮症なら抗生物質を。
外部寄生虫(ノミ・ダニなど)が原因なら駆虫剤を。
真菌(いわゆる水虫)が原因なら抗真菌剤を。
アレルギーの可能性(アトピー性皮膚炎を含む)がある場合は、ステロイドの投与と食餌療法を。
          
  
皮膚皮毛を清潔に洗浄し、保湿すること(スキンケア)と併用して治療が開始されます。
  薬の投与量は体重で決定します。
  薬の投与期間は症状改善の程度と、患部表皮のターンオーバー日数を検討して決定します。
                       (正常な皮膚のターンオーバーは21日間とされています。)

病原体が確認されない場合や治療による改善が認められない場合、再発を繰り返す場合は、
特異的な検査を行う事によって、原因や治療法を見つけて行くことになります。

疑わしい疾患を検査や試験的治療により除外してゆくプロセスが必要な場合が少なくないので、
治癒までには費用と時間がかかりますが、適切なスキンケアと治療が行われる事、継続される事により
皮膚病は改善され、患蓄のQOLは向上されるでしょう。

個々の皮膚に適したスキンケアの方法で、専門スタッフが薬浴をお引き受けします。

例えば・・・ ・アレルギー(空中、浮遊物質(花粉やタバコのけむり)食物、接触(カーペット、ハウスダスト))
・脂漏症
・新生物
・寄生虫
・異物(に対する免疫応答)
・ホルモン失調(甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、雄性・雌性ホルモン)
 が原因となる場合には
皮膚検査を行った後、血液検査(全血球計算、血清生化学検査)の他、
ホルモン検査(コルチゾール値、ACTH刺激試験、甲状腺ホルモン濃度測定)
皮膚の生検と皮膚病理組織学的検査、免疫組織学検査)、画像診断(ホルモン失調症)
などが検査されます。
院内で可能な検査と、専門機関に依頼するものとがあります。
検査の内容によっては、検査費用が高価になる場合もあります。


検体を染色後、皮膚細胞診
真菌、細菌、マラセチアなど

アレルゲンを特定する
ための抗原検査



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かゆくて
かゆくて
かゆい
 


フケが多い
多過ぎる



皮膚の炎症を伴わない
脱毛が主
細菌・マラセチアの
  試験的治療
  薬剤感受性試験

疥癬の試験的治療

食物アレルギーなら除去食
  血液検査にてアレルゲンをチェック
  ステロイドによる治療
スキンケア

皮膚生検
皮膚病利組織学検査(外注)


フケを取り除くための
角質溶解シャンプーを使用するが、
シャンプー後の保湿は大切。
真菌培養

血液検査
 (全血球計算、血清化学検査)
  ホルモン検査
 (副腎-ACTH 甲状腺-T4、FT4)
  測定
  雄性・雌性ホルモンなら
  画像診断(外注)
 
 

 体表上の抗原物質(アレルゲン)を除去し、皮膚のバリアー機能を補う目的で
 保湿シャンプーを使用することは重要。
愛犬のアトピー性皮膚炎でお悩みの飼い主さんへ
どうぞこちらのホームページをご覧下さい。→
犬のアトピー110番へ


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